紅葉、そして落葉


 
最近の天気予報をみていると、ここ1週間ほどはおおよそ1日1℃気温が下がっていたように思います。それが今朝は昨日よりマイナス4℃だというではないですか。 これはぐっと冷え込むのだろうと覚悟していましたが、確かに早朝は布団から出難い寒さ。事務所の裏庭で静かに紅葉してはじわりじわりと落葉しいていた桜の木も、今朝はここ数日のなかではもっとも見事に落葉していました。
この1週間、地面を埋めつつある紅葉の美しさ半分、怠惰半分で落ちゆくままに見つめていましたが、そろそろ履き頃なのか。奥まで見渡すと、椿の枝々のつぼみが膨らみ、クロガネモチや南天の実が真っ赤に色づく一方、イチイは赤い実を落として冬に備える気配。
 
ほかにもまだまだ調べきれない木々たちが色づき、あるいは実をなし、そして未来を生きるために葉を落とし、実を落とす。植物の生き様は潔くもあり、執念深くもあり、いずれにせよ美しい。(緒)