おばあちゃんのレシピ


長野県内の郷土料理の取材がはじまりました。
100年後に残したい、おばあちゃんの知恵が詰まったお料理たち。
  
知っている料理もあれば、なぜそんな料理を⁉︎というものがあったり、なるほどなっとくの、暮らしの知恵が詰まっていたり。
 
標高も違えば、南北東西に広い長野県。
稲作が向く地域もあれば、山間の小さな畑を耕す地域も。
だからこそ、栽培される作物も、お料理も、地域の個性にあふれます。
 
まずは長野県全域の概要を整理するところからはじめて、コロナでなかなか取材が難しかったりしましたが、いよいよ、本格的に撮影開始です。
 
本にまとめるだけでは全然足りないくらい多彩なお料理が各地域に根付いて、家庭ごとにアレンジされて楽しまれています。

こうしたレシピが引き継がれているおうちもあれば、なかなか引き継げなかったおうちもあると思います。
 
「おばあちゃんのあれ、お母さんのあれ、食べたかったな」
 
そんな過去形にならないように、先に生きる人の知恵が少しでも残ればいいなというのと、まだご健在のおばあちゃんやお母さん、あるいは地域のお母さんたちに「あれってどうやってつくるの?」と聞く、そんなきっかけの本になってもすてきだなと思います。

しばらくは、怒涛のおいしい取材の日々が続きます。(緒)