芍薬の花びらの、そのさき


5月のはじめ頃、仕事でお世話になっている信州いいやま観光局さんのショッピングサイト「飯山謹製堂」で、芍薬の花束が発売になるという記事を見つけました。飯山は屈指の芍薬の産地。栽培品種数では日本一だそうで、飯山市で栽培されているだけでも62品種にもおよぶのだとか。すごい。芍薬だけでそんなに品種があるとは。そのうち、季節の4品種がおり混ざって届くそう。
発売日までそわそわ。注文したら、届くまでそわそわ。届いたら、無事に開くかそわそわ。なかに入っていた手紙の通り、蜜を洗ってあげて開花を待つこと数日。
  
かたくかたく閉じていた芍薬は、ここ1週間ほどで無事にもふもふとひらきつつあります。
  
ホオノキと間違えて収穫してきたトチノキと一緒に。虫食いの葉、枯れていく様と対照的に艶やかな芍薬。そのコントラストにぐっとくる。

 
玄関、キッチン、応接間と、あちこちに芍薬があるのはとても贅沢。たくさんなので、訪ねてきた人に一輪ずつあげたり、持って行ったり。「開いたよ!」「週末事務所をあけたら元気がない…」など、写真とともに様子が送られてくるのも楽しい。
 
何かがいるのではないかと思ってしまう、芍薬の花びらのそのさきというか、なかというか。美しく、神秘的。6月5日までの発売で、20本と10本と、選べます。(緒)