雪からの、竹、伐採


3月の重たい雪。椿の艶やかな色みに雪がかさなる景色はとても美しいものでした。幸いすぐに溶けたものの、裏山の竹がしんなり。明日になれば戻るかな。いつもそうだと眺めていたものの…待てど暮らせど、竹は戻らず。はてと思って裏山にわけいってみると、雪の重みで根元から割れてしまっていたのです。かなり太い竹なのに、きれいさっぱり真っ二つ。
 
ようやく仕事が落ち着いた年度あけの週末、「竹引のこ」というものを購入してみました。以前、手持ちの鉈で伐ったとき、同じ伐るにしても、もう少し美しく伐りたいと思って調べてみたのです。

割れた1本と、枯れそうなもの、椿の邪魔をしているもの、せっかくなので日頃気になっていた全部で10本ほどを、その購入したのこで引きました。切れ味よし。本当は竹の剪定は冬にするのがいいそうですが、まあ時と場合に応じてでもいいそうです。
  
引いたあとの竹がまあ立派で。運良く縦に割れたものを流し素麺の台にしようかとも思いましたが、若干曲がっているので…花入、おしぼりトレイ、器、酒器、楊枝、菜箸…などなど、いくつか再利用すべくさらに細かく。あとはやすりで削ったり、洗ったり…有効活用を目指します。
 
コロナがあまりにも不安感をあおる毎日の一方、裏庭は、自然は、今のところいつもと変わらない平穏な時間。(緒)