次の夜は、飯山駅前「ワレもこウ」へ


 
飯山駅前に、「ワレもこウ」という料理屋さんがあります。取材の合間にいいやま観光局の高野さんにランチに連れていっていただいたのが最初。カメラマンの平松マキちゃんと「おいしい!!!!」とびっくりしたのを覚えています。それから器がすてき。さらに、冷蔵庫に並ぶ日本酒のラインアップがものすごすぎる。須坂の新崎酒店さんから仕入れているそう。納得。

その「ワレもこウ」で腕をふるう料理人でオーナーの扇谷優さんとは、その後、信越自然郷の会議でご一緒することになりました。そのご縁でふっとメールをいただきまして、このたび、お店のパンフレットをつくらせていただくことに。3ヶ月くらいを経て、年末差し迫るなか、無事納品されたのでお届けにいったわけです。
 
扇谷さんと初めてあった時、こんなに美しい人がいるものかと思いました。吸い込まれる強い目を持っている人。ゆっくり考え、しっかりと話す人。たまにうっかりさんを発現され、一気に親しみが湧いてしまう。一緒に営んでいるやちよさんはまだたくさん話したことはないけれど、確固とした芯を持っていて、誰もが好きになってしまう最強の笑顔を持っている人。
そんなふたりがつくる料理は、旬の素材をきちんと使い、何より「出汁」を大切にします。しっかりとした出汁が基本にあるからか、「たおやかな女性料理人」なんていう固定概念を超えて、一品一品、想像を超えて骨のある味わい。しみじみおいしいという側面もありつつ、ハッとするおいしさ。人柄というのは、つくるものに表れるのでしょうか。
 
昼も夜も、営業されています。わたしはまだお昼にしか行ったことがないので、次は絶対夜に行きたい。取材でいただいた穴子の土鍋ご飯も、お刺身盛り合わせも、とってもおいしかったなあ。飯山まで行くの? と驚かれますが、飯山の夜はワレもこウさんはじめ、とっても楽しくておいしいお店があるのです!(緒)
 
写真|平松マキ  デザイン|滝澤優子  イラスト|渋沢恵美
編集執筆|山口美緒  印刷|中外印刷