アダム・スミスさんの器を飾る


 
トドロキデザインさんのお仕事で、ホテルメトロポリタン長野2階の回廊の展示替えに。
 
1年に4回、テーマごとに展示替えをしていますが、今回は、「温」がテーマで、日本酒は全国燗酒コンテストの最高金賞受賞酒。ワインは臆することなく温められる一升瓶ワイン。そして器は、長野市七二会で作陶されているアダム・スミスさんの器を展示してきました。
 
アダムさんの器は、なかでも「スローベイカー」というものがあって、ことりの宿を営む舞子さんがこちらを使ってお料理を出してくれたときに痛く感動し、いつかと思っていたもの。
はじめはパンを焼くために試作しはじめたというスローベイカー。焼き締めの、(比較的)平たい鍋のような形状。これを使ってその名の通りじっくり蒸し料理をつくると、とってもおいしい。そのまま食卓に出しても冷めにくくて、見た目も華やか。まさに「温」のテーマにぴったり。
これを機に、わたしもひとつ購入。たっぷりの野菜と小鯛を蒸したり、豚バラ肉を蒸したり、楽しい。そしておいしい。「ピザやリゾット、焼き芋もできるよ!」とアダムさん。アダムさん宅では、鶏肉まるごとのリゾットが人気だそう。
 
スローベイカー以外にもソースパンやホットジャグなど、さまざまな種類の器をお借りして展示しています。残念なのは、展示期間中、ホテルでは買えないということ…。直接アダムさんの工房にお問合せください。→あだむさんち
 
それにしても、アダムさんご夫妻が住う七二会は、長野市街地からほんのわずかなのに、のどかでとても良い場所。意外と雪もそれほど積もらないのだとか。土蔵で器をつくり、裏の畑を耕し、そして2頭の豚に、やぎ、4羽のうさぎとともに暮らす様子はとても豊か。
 
これをご縁に来週も来訪の予定。楽しみ。(緒)