まわりまわって

長野勤務のときに出会って、主にプライベートでご一緒して、一児を無事に出産した今は東京本社でバリッと仕事をしている知人がいます。友人といって間違いないと思うのだけれど、わたしのなかでちょっとだけおこがましいので、知人。
 
長野にいる当時、本当によく飲みました。堅い報道の方だったので仕事柄遅い集合で、かたときも携帯を手放せず、当時地下のお店なんかは携帯がつながらないからNGで、そして(ある意味)早い時間まで飲んで話して。20代そこそこだった私が大して面白い話もできるはずもないのに、いつもお付き合いくださって。
どうみても文科系の彼女を誘って、どうみても体育会系のわたしの先輩たちと当時はまっていたクロスカントリーにも連れていってしまったり。懐かしい。

彼女が長野を離れてからは、メールなどなどを駆使し、名古屋勤務のときにもしつこく来訪したり。離れてもずっと会いたい人という位置付けは、出会ってから15年たった今も変わりません。
 
そして今年、縁があって関連会社の方とお仕事をすることに。さすがに大きな会社なので面識はないだろうと思いつつ、それでもと話してみたら、その人が彼女の最初のデスクだったということが判明。彼女とはこの夏に東京で会ったばかりだけれど、これをきっかけにまた長野で会おうという話になる。
 
つながる人とはつながるし、つながらない人とはつながらない。当然のことだけれど、面白い。好きな人や好きなことを静かに好きだと言い続ける、思い続けることがもたらす小さくて大きな幸せをかみしめた秋の夕暮れでした。(緒)